デジタル大辞泉 「ワシントン州」の意味・読み・例文・類語 ワシントン(Washington) アメリカ合衆国の首都。メリーランド・バージニア両州の境のポトマック川沿いにあり、州に属さず、コロンビア特別区をなす政府直轄地。初代大統領ワシントンが首都に選んだ計画都市。連邦議事堂・ホワイトハウス・ペンタゴン・リンカーン記念堂などがある。人口、行政区59万(2008)。ワシントンD.C.。[補説]「華盛頓」とも書く。アメリカ合衆国北西部、太平洋に面する州。北はカナダに接し、南をコロンビア川が流れる。州都オリンピア。森林が多く、製材・製紙や航空機工業が盛ん。→アメリカ合衆国[補説] 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワシントン州」の意味・わかりやすい解説 ワシントン〔州〕ワシントンWashington アメリカ合衆国北西部,太平洋岸に面する州。州都はオリンピア。太平洋岸に海岸山脈,その東にカスケード山脈がそれぞれ平行して南北に連なる。カスケード山脈の東からロッキー山系の西麓にかけては広大なコロンビア盆地が広がり,コロンビア川とその支流が大きく屈曲しながら流れる。月平均気温2℃ (最寒月) ~20℃ (最暖月) ,年降水量 1000mmで,西岸海洋性の気候を呈する。山地には,エゾマツ,アメリカスギ,ダグラスモミなどの針葉樹が生育し,オリンピック国立公園やレーニア山国立公園などがある。 18世紀の後半,北西航路の発見を目指して探検が始り,1778年の J.クック,92年の G.バンクーバーなどの航海が行われた。その後毛皮商人や開発会社の取引所などができたが,1853年アメリカ合衆国領となり,89年第 42番目の州となった。豊富な森林資源を利用して木材加工,パルプ・製紙業が発達。農業はコムギ栽培のほかリンゴ,ナシ,ブドウなどの果樹栽培が行われる。沿岸部では,サケ,マス,オヒョウを中心とする漁業が盛んである。工業も製材,パルプ,食品加工など,原料指向型のものが主であったが,第2次世界大戦後,ボーイング社による航空機とその部品の製作が主要工業となり,豊富な電力を利用するアルミニウム精錬業も盛んになった。太平洋岸に面するため,カナダ西岸はもちろん,アラスカおよびアジア諸国との関係が密接で,人口1人あたり輸出額は,アメリカ合衆国内で最高の州である。面積 17万6365km2。人口 672万4540(2010)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by