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ワダンノキ

百科事典マイペディアの解説

ワダンノキ

小笠原特産のキク科の常緑小高木。幹は高さ4m,太さ10cmに達し,灰白色,上部でよく分枝する。葉は互生し,長楕円形。頭花は径2〜3mm,淡紅紫色ですべて筒状花からなり,枝先の密な散房花序につく。

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世界大百科事典 第2版の解説

ワダンノキ【Dendrocacalia crepidifolia (Nakai) Nakai ex Tuyama】

小笠原特産のキク科の木本植物。1属1種で,今のところまだ近縁属は明らかにされていない。日本に自生するキク科72属のうち,ワダンノキ属Dendrocacaliaのみが本格的な木本であり,樹高は4m,胸高直径は10cmに達し,樹皮は縦に裂ける。葉は常緑で,やや厚く,互生する。花期は12~2月。花はすべて筒状花からなる頭花で,淡紅紫色。頭花は枝端に密な散房状花序に配列される。小笠原諸島の中で,母島と聟島にのみ生育する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ワダンノキ
わだんのき
[学]Dendrocacalia crepidifolia Nakai ex Tuyama

キク科の常緑の小高木。幹は高さ1.5~4メートル、上部でよく分枝する。胸高直径は10センチメートルに達し、樹皮は縦に裂ける。葉は互生し、倒卵形で長さ9~16センチメートル、質はやや厚い。12月から翌年の1月、枝先に密な散房状花序をつくり、淡紅紫色の管状花5個からなる頭花をつける。総包は筒状で長さ6ミリメートル、総包片は5枚で一列に並ぶ。日本特産の1属1種の植物で、小笠原(おがさわら)の母島と向島(むこうじま)にのみ分布する。[小山博滋]

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世界大百科事典内のワダンノキの言及

【ギンケンソウ】より

… ハワイに限らず隔離された大洋島には,しばしば大型で独特な形状のキク科植物がある。チリの太平洋上の離島フアン・フェルナンデス諸島には木本のデンドロセリス,エクアドル領ガラパゴス諸島にはやはり木本のスカレシアがあり,小笠原諸島の母島にも木本キク科のワダンノキがある。また離島ではないがアフリカのケニア山周辺にはやはり巨大な花茎を伸ばすキオンの仲間のジャイアント・セネシオが何種類もあって,特異な景観で知られている。…

※「ワダンノキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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