ヴォルテール(読み)ぶぉるてーる

デジタル大辞泉 「ヴォルテール」の意味・読み・例文・類語

ヴォルテール(Voltaire)

ボルテール

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旺文社世界史事典 三訂版 「ヴォルテール」の解説

ヴォルテール
Voltaire
本名 François Marie Arouet

1694〜1778
フランスの文学者で代表的啓蒙思想家
上流ブルジョワ出身。自由思想家と接して影響を受け,風刺詩を書いてバスティーユ牢獄に投獄された。悲劇『エイディプス』(1718)で名声をあげ,7年後イギリスに渡って先進的な文学・哲学・政治制度などに感銘した。帰国後,イギリス社会を賛美した『哲学書簡(イギリス通信)』を書いたが,当局により弾圧を受けた。1750年プロイセンのフリードリヒ2世に招かれたが,3年後に帰国した。その後転々としたのち,スイス国境に近いフェルネーに住んで多彩な文筆活動を行い,「フェルネーの長老」と呼ばれた。彼の著作は詩・小説・哲学論文・史書に分かれ,『カンディード』『哲学辞典』『ルイ14世時代史』などが代表作。また百科全書にも寄稿したが,合理主義を尊重し,言論・思想の自由を強調して封建制度の矛盾を批判した。特に教会の特権・偏見に反発して宗教的寛容を唱え,のちのフランス革命の精神的地盤の形成に大きな貢献をした。政治的には立憲君主制の立場に立ち,ロシアの女帝エカチェリーナ2世とも文通している。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヴォルテール」の解説

ヴォルテール
Voltaire (本名 François Marie Arouet)

1694~1778

フランス啓蒙主義の代表的思想家。貴族と衝突してイギリスに移り,ついでプロイセンフリードリヒ2世の好遇を得たが,晩年はジュネーヴに近いフェルネーでもっぱら文筆に従事した。その作品は多方面にわたるが,『カンディド』『哲学通信』『ルイ14世の世紀』『寛容論』などが有名で,合理主義の立場から社会の迷蒙と宗教的非寛容とを攻撃した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

367日誕生日大事典 「ヴォルテール」の解説

ヴォルテール

生年月日:1694年11月21日
フランスの作家,啓蒙思想家
1778年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヴォルテール」の意味・わかりやすい解説

ヴォルテール
ぶぉるてーる

ボルテール

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