一番鶏(読み)イチバンドリ

精選版 日本国語大辞典 「一番鶏」の意味・読み・例文・類語

いちばん‐どり【一番鶏】

  1. 〘 名詞 〙 夜明け前に最初に鳴く鶏。また、その声。普通、八つ時(午前二時頃)に鳴くとされる。また、その時刻
    1. [初出の実例]「一番どりないてからをきて」(出典:玉塵抄(1563)一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の一番鶏の言及

【ニワトリ(鶏)】より

…天照大神が天の岩屋戸に隠れ,世界がことごとく闇になったとき,八百万(やおよろず)神が常世長鳴鳥(とこよのながなきどり)を鳴かせ,天鈿女(あめのうずめ)命に舞わせて,天照大神を呼び出す話で,鶏はまさに,太陽を呼び出すものとして立ち現れている。このような象徴的神話世界とは別に,鶏の鳴声は時を知る手だてとされ,丑(うし)の刻(午前2時)に鳴くのを一番鶏,寅(とら)の刻(午前4時)に鳴くのを二番鶏といっていた。 ところで西方においても,鶏は太陽神と深いつながりをもっている。…

※「一番鶏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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