日本大百科全書(ニッポニカ) 「七尾線」の意味・わかりやすい解説
七尾線
ななおせん
西日本旅客鉄道の線路名称。石川県、津幡(つばた)―和倉温泉間59.5キロメートル、全線単線、直流電化(津幡駅付近のみ交流電化)。IRいしかわ鉄道(旧JR北陸本線)津幡駅より分岐し、能登(のと)半島を南北方向に縦貫する。沿線に羽咋(はくい)、七尾などの都市がある。津幡―七尾間は1898年(明治31)七尾鉄道として開業し、1907年(明治40)国有化、1909年の線路名称統一で七尾線となった。1925~1935年(大正14~昭和10)七尾―輪島間を延長開業した。1987年、日本国有鉄道の分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道に所属。1991年(平成3)9月より、和倉温泉―輪島間は、のと鉄道が他社の鉄道施設を借りて営業を行う第2種鉄道事業者となり、列車を運行しているが、2001年3月31日穴水(あなみず)―輪島間は廃止された。ほとんどの列車がIRいしかわ鉄道に乗り入れて金沢まで直通運転される。
[青木栄一・青木 亮]