七音(読み)シチオン

デジタル大辞泉 「七音」の意味・読み・例文・類語

しち‐おん【七音】

音韻上での、唇音舌音牙音がおん歯音喉音・半舌音・半歯音の七つ音声しちいん。
七声しちせい

しち‐いん【七音】

しちおん
七声しちせい

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精選版 日本国語大辞典 「七音」の意味・読み・例文・類語

しち‐いん【七音】

  1. 〘 名詞 〙
  2. しちせい(七声)
    1. [初出の実例]「温之異域、其来久矣。先王和五声也、以平其心、成其政。五声・六律・七音・八風、以相成也」(出典:歌謡・閑吟集(1518)序)
    2. [その他の文献]〔通志‐七音略〕
  3. しちおん(七音)

しち‐おん【七音】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国音韻学で、頭子音を分類した七つの音。唇音、舌音、牙(が)音、歯音、喉(こう)音、半舌音、半歯音の七種。〔韻鏡道恵抄(1654)〕 〔韻鏡‐韻鏡序作〕
  3. しちせい(七声)

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普及版 字通 「七音」の読み・字形・画数・意味

【七音】しちおん・しちいん

音階をなす七種の楽音。宮・商・角・徴(ち)・羽・変宮・変徴。〔左伝、昭二十年〕聲も亦た味の如し。一氣二體三四物五聲六律七風九歌、以て相ひす。濁大小、短長疾徐、~以て相ひ濟(な)す。

字通「七」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の七音の言及

【音韻学】より

…この体系化の動機はインドの音韻学の導入である。サンスクリットの子音体系にならって中国でも唐代を通じて頭子音の整理が行われ,ついにいわゆる七音三十六字母の体系を生むにいたった。七音とは牙(が)音,舌音,脣(しん)音,歯音,喉(こう)音,半舌音,半歯音であって,この各音が全清,次清,全濁,清濁のカテゴリーに分けられ,全体で36の字母を区別した。…

※「七音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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