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七声 しちせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

七声
しちせい

中国,日本の音楽理論用語。7音音階別称5音音階において,固有の5音のほか派生の2音を加えたものの称。中国では五声のほかに変徴変宮の2声を加えたもので,インド起源の西域楽が流入したために生れたと考えられる。日本では,その七声のほかに,五声に嬰商嬰羽の2声を加えた七声が考えられ,五声を五音ともいうのに対して,七音ともいった。しかし,いずれの七声理論も音楽の実際に合致しないということから,古来,さまざまな議論が続けられてきている。

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デジタル大辞泉の解説

しち‐せい【七声】

中国・日本音楽で、音階を構成する七つの音。五声に、呂旋法では変徴・変宮、律旋法では嬰(えいしょう)・嬰羽の二音を加えたもの。七音。

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百科事典マイペディアの解説

七声【しちせい】

中国・日本の音楽理論用語。1オクターブ内の7つの音からなる音列(7音音階)のこと。中国では三分損益で得られる最初の7つの音をいい,結果的に下から順に,宮(きゅう),商(しょう),(かく),徴(ち),羽(う)からなる五声に,変徴(へんち),変宮(へんきゅう)の2音を加えたもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

しちせい【七声】

中国,日本の音楽理論用語。宮・商・角・徴(ち)・羽の五声に変徴,変宮の2声を加えたもので,7音音階を意味する。角を三分損一して変宮を求め,変宮から三分益一により変徴を求める(三分損益)。音高を低い方から高い方へ順に並べて宮・商・角・変徴・徴・羽・変宮・宮とする。変徴は徴より約半音低く,変宮は宮より約半音低い。 中国における七声の起源は,《国語》(前5世紀)の七,《左氏伝》《呂氏春秋》(前3世紀)の七声にさかのぼる。

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大辞林 第三版の解説

しちせい【七声】

中国・日本の音楽理論用語。音階や旋法の基本となる七つの音で、五声(五音ごいん)に二音を加えたもの。中国では五声に変徴へんちと変宮へんきゆうの二音を加えて七声としたが、日本ではそれを「呂りよの七声」とし、ほかに律角りつかくと嬰羽えいうの二音を加えた「律の七声」も想定された。七音。 → 五音

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世界大百科事典内の七声の言及

【五音】より

…そのため,前者を呂角,後者を律角ということがある。五音や,これに変徴,変宮の二つを加えた七声の概念は,雅楽や声明(しようみよう)の理論として中国から伝えられたものだが,音楽が日本化するとともに理論の修正も行われて,律の調子において嬰商,嬰羽の二つを加えるなどのことも行われた。さらには,日本固有の各種の音楽も,五音や七声の理論で説明された時期があったが,近年はごく限定的に用いるのみとなった。…

※「七声」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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