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三入荘 みりのしょう

百科事典マイペディアの解説

三入荘【みりのしょう】

安芸国安芸郡の荘園。〈みいりのしょう〉ともいう。現広島市安佐北区の根谷(ねのたに)川流域にあった。京都新熊野(いまくまの)神社領。12世紀半ば頃にはこの地に山城石清水(いわしみず)八幡宮領三入保(ほ)があったが,三入荘成立との関係は不詳。1221年武蔵(むさし)の熊谷直時地頭として入部,この頃の田地55町余・畠地19町余。その後弟祐直(資直)との間で所領配分をめぐって争い,1264年直時領2,祐直領1の割合で荘を分割することになり,前者を本荘,後者を新荘とよぶようになった。なおこの頃すでに本荘には市場集落が形成されていた。また佐東川(現太田川)河口には年貢の保管や輸送地としての倉敷が設けられた。本荘では1299年下地中分(したじちゅうぶん)が実施されたが,新熊野社の所領は田8町のみで,それ以外は地頭進止となり,新熊野社領は形骸化していった。

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世界大百科事典 第2版の解説

みりのしょう【三入荘】

安芸国(現,広島市安佐北区可部町)の荘園。〈みいりのしょう〉ともいう。史料上の初見は1158年(保元3)であり,石清水八幡宮寺領として〈三入保〉が記されている。その後81年(養和1)には新熊野(いまくまの)社領の〈三入荘〉として出てくる。同荘は《和名抄》の弥理(みり)郷の系譜をひく荘園と思われる。武蔵国熊谷郷を本貫とする熊谷直国は,承久の乱(1221)において京都に攻め上る途中,瀬田(滋賀県)で戦死したが,その恩賞により子の直時が三入荘地頭に補任された。

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