三大部(読み)サンダイブ

デジタル大辞泉 「三大部」の意味・読み・例文・類語

さん‐だいぶ【三大部】

教義のよりどころとされる三つ大部経典
天台宗で、智顗ちぎ著の法華玄義法華文句摩訶止観まかしかん法華三大部
律宗で、道宣著の四分律行事鈔・四分律羯磨疏かつまそ・四分律戒本疏。
日蓮宗で、立正安国論観心本尊抄開目鈔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三大部」の意味・読み・例文・類語

さん‐だいぶ【三大部】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。教義のよりどころとされる三つの大部の経典。天台宗では、天台大師の著「法華経玄義」「法華経文句」「摩訶止観」。律宗では、南山律師の著「四分律行事鈔」「四分律羯磨疏」「四分律戒本疏」。日蓮宗では「観心本尊抄」「開目抄」「立正安国論」をいう。
    1. [初出の実例]「震旦国に鑒真和尚と云し人玄義文句止観の三大部を持て本朝へ渡りしに」(出典:延慶本平家(1309‐10)一本)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む