三町目(読み)さんちようめ

日本歴史地名大系 「三町目」の解説

三町目
さんちようめ

[現在地名]岐阜市加納本町かのうほんまち

中山道に沿い東西に延びる両側町。加納二六町の一。東は弐町目、西は四町目に至る。慶長六年(一六〇一)松波藤右衛門が当地に居住してから町並が形成されたといい、藤右衛門とうえもん町ともいわれた。寛延二年(一七四九)の加納宿絵図によると、町西端を北に折れ加納天満宮方面に向かう道、南に折れて家中屋敷に通じる道が描かれる。


三町目
さんちようめ

上京区東堀川通下長者町下ル

東堀川ひがしほりかわ通に西面し、町の北端下長者町しもちようじやまち通。南端出水でみず(旧近衛大路)。平安京の条坊では左京一条二坊四保一〇町の中央以東の地で、平安中期以降は鷹司たかつかさ堀川小路南の地。平安前期は官衙町の「左兵衛町」にあたる(拾芥抄)

古く「平治物語」に平治の乱で堀川に積んだ材木に身を隠した話があり、「元亨釈書」も元久二年(一二〇五)三月、栄西が弟子に堀川で寺の材木を求めさせたとある。


三町目
さんちようめ

[現在地名]赤穂市加里屋かりや

二町目の北にある東西の両側町。東の川端木戸から南北に走るとおり町と交差して西のよこ町筋まで二町(宝永元年加里屋町絵図)。松平輝興時代絵図に「三丁目」とみえる。加里屋町絵図によると家数三一、うち借家一一。東部に表一五間・裏一二間の浄念じようねん(現浄土真宗本願寺派)があり、さくら屋与三右衛門が他国商人宿を営む。


三町目
さんちようめ

上京区松屋町通丸太町上ル

南北に通る松屋町まつやまち通を挟む両側町。平安京大内裏「大膳職」の跡地(「拾芥抄」の宮城指図)

寛永一四年(一六三七)洛中絵図には「松や丁三丁目」とあり、寛永以後万治以前京都全図や宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」などには「三丁目」または「三町目」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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