上国寺(読み)じょうこくじ

精選版 日本国語大辞典 「上国寺」の意味・読み・例文・類語

じょうこく‐じジャウコク‥【上国寺】

  1. 北海道檜山支庁上ノ国町にある浄土宗の寺。北海道最古の寺といわれる。山号は華徳山。嘉吉三年(一四四三松前慶広が円増院秀延を開基にして開創松前氏菩提寺通称、かみのくに寺。

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日本歴史地名大系 「上国寺」の解説

上国寺
じようこくじ

[現在地名]檜山郡上ノ国町字上ノ国

夷王いおう山の北東麓にあり、日本海に面する。浄土宗寺院。山号は華徳山、本尊阿弥陀如来。東隣に上ノ国八幡宮南西勝山かつやま館跡がある。寛政元年(一七八九)四月二二日当寺を訪ね、僧から由来を聞いた菅江真澄は「蝦夷喧辞弁」に、天台宗の流れをくむ僧快山が永禄年中(一五五八―七〇)に開創、浄国じようこく寺と称した。「ちかき世となりて、なもあみだぶつとなふ寺」となったと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「上国寺」の解説

上国寺

北海道檜山郡上ノ国町、夷王山の麓にある浄土宗の寺院。山号は華徳山、本尊は阿弥陀如来。寺伝では嘉吉年間の創建とするが不詳。本堂は18世紀半ばの建築と見られ、国の重要文化財指定

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世界大百科事典(旧版)内の上国寺の言及

【上ノ国[町]】より

…石崎川の上流にある上国(じようこく)鉱山は日本でも数少ないマンガン鉱山として知られる。15世紀に和人が蝦夷地進出の拠点として道南に築いた12の砦を十二館と総称したが,そのうち最北に位置した花沢館,松前氏400年の最初の居城となった勝山館(跡地はいずれも国の史跡),同じく中世の夷王山墳墓群(仏教式の火葬墳墓群),北海道最古で15世紀建立と伝えられる上国寺など,史跡,文化財が多い。【奥平 忠志】。…

※「上国寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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