上客(読み)ジョウキャク

デジタル大辞泉 「上客」の意味・読み・例文・類語

じょう‐きゃく〔ジヤウ‐〕【上客】

《古くは「しょうきゃく」とも》
上座に就くべき、主だった客。
商売上での大切な、ありがたい客。上得意。
[類語]得意顧客常客常連馴染み上得意常得意

じょう‐かく〔ジヤウ‐〕【上客】

じょうきゃく(上客)

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精選版 日本国語大辞典 「上客」の意味・読み・例文・類語

じょう‐きゃくジャウ‥【上客】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「しょうきゃく」とも )
  2. 数人の客のうち、上座につく客。上座の客。主賓。
    1. [初出の実例]「晏子が、げにもさぢゃと云て、上客としたぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
    2. 「Shōkyaku シャウキャク 上客」(出典:改正増補和英語林集成(1886))
    3. 「席上(ざつき)は上客(ジャウキャク)より乱れ始めて」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上)
  3. 大切な客。優待すべき客。売手などにとって有利な、よい客。上賓。
    1. [初出の実例]「殊私曲成。待以上客」(出典:性霊集‐五(835頃)為大使与福州観察使書)
    2. 「大臣 傾城買の上客(ジャウキャク)をさしていふ」(出典:評判記色道大鏡(1678)一)
    3. [その他の文献]〔礼記‐曲礼上〕
  4. しょうきゃく(正客)
    1. [初出の実例]「賞客と云は貴賤によらず申入れたる人を上客とあしらふ也」(出典:南方録(17C後)滅後)

じょう‐かくジャウ‥【上客】

  1. 〘 名詞 〙じょうきゃく(上客)
    1. [初出の実例]「上客(ジャウカク)から順次一礼一覧して終ひに亭主へ納め」(出典:江戸から東京へ(1923)〈矢田挿雲〉八)

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