下札(読み)さげふだ

世界大百科事典 第2版の解説

さげふだ【下札】

下紙(さげがみ)ともいう。江戸時代の公文書に貼付された付箋の一種で,文書の下の周縁部にはり下げた紙片。下札の記載内容は種々であるが,はった上部の本文の記述についての訂正,意見,理由,補足説明などを記したものが多い。とくに稟議書類において各人の修正意見を表明する場合によく見られる形式である。なお,地方によっては年貢割付状を下札と呼んでいるところがある。【笠谷 和比古】

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世界大百科事典内の下札の言及

【年貢割付状】より

…江戸時代,幕領であれば代官,藩領であれば郡奉行(こおりぶぎよう)など出先の農政役人が定めたその年の年貢高を,村に通達する文書。御成箇割付(おなりかわりつけ),可納割付(かのうわつぷ),免状,下札(さげふだ)ともいう。幕領代官所には年貢割付あるいは下帳・元帳という台帳が作成される例があり,成箇郷帳(なりかごうちよう)(取箇郷帳),年貢皆済目録(ねんぐかいさいもくろく)とともに地方(じかた)三帳と称し,農村支配のための基本的な年貢徴収の帳簿であった。…

※「下札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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