両義性(読み)リョウギセイ(その他表記)ambiguïté フランス語

デジタル大辞泉 「両義性」の意味・読み・例文・類語

りょうぎ‐せい〔リヤウギ‐〕【両義性】

一つ事柄が相反する二つ意味を持っていること。対立する二つの解釈が、その事柄についてともに成り立つこと。

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精選版 日本国語大辞典 「両義性」の意味・読み・例文・類語

りょうぎ‐せいリャウギ‥【両義性】

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] ambiguïté の訳語 ) 一つの事柄が相反する二つの意味を持っていること。対立する二つの解釈が、その事柄についてともに成り立つこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「両義性」の意味・わかりやすい解説

両義性
りょうぎせい
ambiguïté フランス語

「二者択一」の反対語で、主知主義か経験論か、観念論実在論かといった対立的・図式的な処理を拒む根源領域、いいかえれば、主観客観対自―即自の固定的な対立を越えた、根源の生という基盤的領域を特徴づける。メルロ・ポンティは、人間的現存在が「対自か即自かの二者択一」を越えることを主張し、フッサールのいう「指向性」そのもののなかに、意識の生が自己のうちにとどまらずに外に出てたつ「実存existence構造があることを指摘する。意識は確かに単なる物(即自)ではなく、主観的・対自的な超越作用であると同時に、存在者(客観・即自)に向かい、存在者のもとにあるものとして「両義的」である。

[山崎庸佑]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「両義性」の意味・わかりやすい解説

両義性
りょうぎせい

曖昧」のページをご覧ください。

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