「二者択一」の反対語で、主知主義か経験論か、観念論か実在論かといった対立的・図式的な処理を拒む根源の領域、いいかえれば、主観―客観、対自―即自の固定的な対立を越えた、根源の生という基盤的領域を特徴づける。メルロ・ポンティは、人間的現存在が「対自か即自かの二者択一」を越えることを主張し、フッサールのいう「指向性」そのもののなかに、意識の生が自己のうちにとどまらずに外に出てたつ「実存」existenceの構造があることを指摘する。意識は確かに単なる物(即自)ではなく、主観的・対自的な超越の作用であると同時に、存在者(客観・即自)に向かい、存在者のもとにあるものとして「両義的」である。
[山崎庸佑]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新