日本歴史地名大系 「中ノ口川」の解説
中ノ口川
なかのくちがわ
- 新潟県:燕市
- 中ノ口川
信濃川の分流。市域南端の
近世以前の信濃川は本支流の区別しがたく分流し、分流河川の自然堤防上に村落が形成された。真宗寺院の法物類裏書には「蒲原郡河中島」と記した例がしばしばみられる。山吉家伝記(森田芳夫氏蔵)によれば、信濃川は三条城下で三つに分流し、「東を本川、西を西川、中を中の口ト云、此川の間広くして、是を越後の川中島」と称したという。天正五年(一五七七)の三条衆給分帳(市川浩一郎氏蔵)によれば同名衆山吉掃部が「福田之関所」に知行地をもつが、同所は信濃川の分岐点の渡場と考えられ、現
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報