デジタル大辞泉 「中品」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐ぼん【中▽品】 1 仏語。三品の中位。上品と下品の間。また、九品くほんのうち、中品上生・中品中生・中品下生の総称。2 程度が中くらいであること。「工たくみを取り、珍しきものに寄るはその次なり。―にして多くは地句なり」〈三冊子・赤双紙〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「中品」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐ぼん【中品】 〘 名詞 〙 ( 「ちゅうほん」とも )① 仏語。三品の中位。極楽に往生する人の能力やその生まれかたなどの差を三つに分けたその中位のもので、これをさらに三分し、中品上生、中品中生、中品下生という。小乗の教えに従うものとされる。[初出の実例]「其中品人、本雖二是小乗一、後発二大心一得レ生二彼国一」(出典:往生要集(984‐985)大文四)② 能力・性質など、さまざまなことについて、等差を上・中・下に分けた中位のこと。[初出の実例]「上品にたもつ者は法王の位をえて衆生をみちびく。中品に持は輪王の位をえて諸の楽びをうく」(出典:観智院本三宝絵(984)下)「読誦は中品(ホン)の行、坐禅観法等は上品の行」(出典:雑談集(1305)九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例