中央信託銀行(読み)ちゅうおうしんたくぎんこう

百科事典マイペディア 「中央信託銀行」の意味・わかりやすい解説

中央信託銀行[株]【ちゅうおうしんたくぎんこう】

東海銀行系の信託銀行。1926年名古屋財界の有力者により中央信託を創業。1945年東海銀行に信託勘定を譲渡し閉鎖。〈信託兼営〉原則禁止に伴い,1962年東海銀行・第一信託銀行(普銀転換ののち,旧第一勧業銀行吸収)の信託部門,および日本証券代行の証券代行部門を分離・統合して,新たに中央信託銀行を設立。1997年に破綻した北海道拓殖銀行本州支店は翌年当行に営業譲渡された。1999年3月政府による公的資金1500億円を導入。2000年4月三井信託銀行合併中央三井信託銀行が発足した。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中央信託銀行」の意味・わかりやすい解説

中央信託銀行
ちゅうおうしんたくぎんこう

信託銀行。 1962年東海銀行,第一信託銀行の信託業務と日本証券代行証券代行業務を加え,日本興業銀行第一銀行,証券各社の支援で設立。以降全国主要都市に店舗を設けて発展。信託業務のほか銀行業務,証券代行業務,不動産業務などを手がけ,1998年には,前年経営破綻に陥った北海道拓殖銀行の本州での営業権を継承。 2000年4月三井信託銀行と合併し,中央三井信託銀行に社名を変更した。 2002年2月,持株会社三井トラスト・ホールディングス株式会社が資本金 2600億円をもって設立され,中央三井信託銀行と三井アセット信託銀行 (さくら信託銀行より名称変更) を完全子会社とする。この持株会社と信託銀行2行で三井トラストフィナンシャルグループを形成

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android