乱波(読み)ラッパ

精選版 日本国語大辞典 「乱波」の意味・読み・例文・類語

らっ‐ぱ【乱波・乱破】

  1. 〘 名詞 〙 盗人乱暴者無頼漢。また、戦国時代野武士強盗などから出て間諜などの役を勤めた者。忍びの者。素破(すっぱ)
    1. [初出の実例]「時々乱破を以て敵陣を夜も驚かし」(出典:奥羽永慶軍記(1698)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の乱波の言及

【忍術】より

…そのほか速歩の術,結印と呪文などその技法は多岐にわたる。流派は伊賀流,甲賀流をはじめ武田流,戸隠流,紀州流,楠流など各地に多数あり,その呼称も,忍(しのび),かまり,すっぱ,間諜,乱波(らつぱ),隠密など,地域や流派によりさまざまであった。【中林 信二】。…

※「乱波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android