デジタル大辞泉
「二度あることは三度ある」の意味・読み・例文・類語
二度あることは三度ある
二度あったことは必ずもう一度ある。物事は繰り返されるものである。
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精選版 日本国語大辞典
「二度あることは三度ある」の意味・読み・例文・類語
にど【二度】 あることは三度(さんど)ある
- 同じようなことが二度続けてあった時は、必ずもう一度繰り返される。物事は繰り返されるものである。
- [初出の実例]「二度あることは三度めの、己と報ふお主の罪」(出典:浄瑠璃・驪山比翼塚(1779)中)
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二度あることは三度ある
同じようなことが二度続いて起きたときは、近くもう一度繰り返される。
[使用例] たまたま今度の見合いの場所が東京という廻り合せになったので、何となく幸先が悪いような気がし、東京では又ロクでもないことが起るのではないか、二度あることは三度である、というような予感がしないではなかった[谷崎潤一郎*細雪|1943~48]
[使用例] 俺はぞーっとした。恐怖が俺の血を凍らせた。〈略〉
「どうした」と金原に肩をたたかれて、我に返り、
「一度ありゃ二度ある」
「二度あったことは三度……?」
「今度はどいつだ。そうか、矢萩か」[高見順*いやな感じ|1960~63]
[解説] 前回の記憶がまだ新しいうちに同じようなこと再び起きたとき、三度目の予兆としてとらえ、警戒するのがこのことわざの基本的用法です。よいことにも使えないわけではありませんが、おおむね不吉なことや好ましくないことについて言います。
現実に二度あったからといって、かならず三度目が起こるわけではありません。むしろ三度は続かないほうが多いでしょう。しかし、当事者にとってリスクが大きい場合、三度目があり得ると思って本能的に身構えるのは自然な反応です。ことわざは、こういう場合、三度あると断定的に言い切って印象を強めるのです。
かつては、同じ一族で二人続けて亡くなったときに、三人目の死者の代わりに人形を葬ったり、醤油を二度こぼしたときに、わざともう一度少しだけこぼすなど、三度目の禍を避けるための風習が各地にありました。
〔フランス〕Jamais deux sans trois.(三のない二は決してない)
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報
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