出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
新派戯曲。瀬戸英一作。1931年(昭和6)11月東京・明治座初演。芸者の喜代次は生糸商阿久津に引かされたが、不況で阿久津が破産すると、冷たい本妻への意地ずくからふたたび左づまをとり阿久津を養う。朋輩(ほうばい)のおすがは阿久津のために別れろと意見をする。当時松竹社長だった大谷竹次郎のたてた案を、座付作者の瀬戸英一が伊井容峰(ようほう)(阿久津)、喜多村緑郎(きたむらろくろう)(喜代次)、河合武雄(かわいたけお)(おすが)、花柳(はなやぎ)章太郎(桂子)らにあてて書き下ろし、俳優も各自長所を発揮した結果、凋落(ちょうらく)のどん底にあった新派は勢いを盛り返した。翌32年12月の『二筋道其後(そのご)』まで計八編書き継がれ、同年3月には花柳扮(ふん)する快活な芸者を中心にした『桂子の場合』が独立して上演されるほどの人気であった。
[土岐迪子]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新