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井田法 セイデンホウ

デジタル大辞泉の解説

せいでん‐ほう〔‐ハフ〕【井田法】

井田

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百科事典マイペディアの解説

井田法【せいでんほう】

中国で周代に行われたとされ,孟子などの儒者によって理想化された土地制度。1里(約400m)四方(約17ha)の田を井字形に9等分し,周囲の8区画を8家に与え,中央の1区画を公田として共同耕作の上,その収穫を納めさせたもの。
→関連項目加藤繁均田法

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世界大百科事典 第2版の解説

せいでんほう【井田法 Jǐng tián fǎ】

中国で古代の聖人の治世に行われた理想的土地制度と目された田制。前4世紀の孟子は滕(とう)の文公に説いて,〈夏后氏は五十にして貢し,殷人は七十にして助し,周人は百畝にして徹す。その実は皆什の一なり〉という3代の土地税役制の認識に立ち,《詩経》小雅大田の〈我が公田に雨ふり,遂に我が私に及べ〉の句を念頭において,〈方里にして井し,井は九百畝,その中は公田。八家皆百畝を私し,同じく公田を養う。公事畢(おわ)りて然る後敢て私事を治む〉制を勧めている(《孟子》滕文公上)。

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大辞林 第三版の解説

せいでんほう【井田法】

中国、周代に行われたと伝えられる土地制度。「孟子」によれば、一里四方の土地を井字形に九等分し、中央の一区を公田、周囲の八区を私田として八家に与え、公田は八家が共同耕作し、その収穫を租として国に納めさせたという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

井田法
せいでんほう

中国、周代に行われたと伝えられる土地制度。正方形の耕地を「井」字形に区画したところから名づけられ、『孟子(もうし)』に初めてみえる。一里(約400メートル)四方の土地を「井」字形に九区分すると、一区画が100畝(ぽ)(約1.8ヘクタール)となる。周囲の八区画は八戸の家がそれぞれ「私田」として耕し、中心の一区画を「公田」として八戸共同で耕して、為政者にその収穫を納入する。孟子は、この100畝の耕地のほかに五畝の宅地を民に保証し、「恒産(こうさん)」をもたせることによって、民に「恒心(こうしん)」あらしめようとした。
 井田法は、儒家的な政治理想を説いたものにすぎないとする説と、実際に施行された土地制度とみる説とがある。後者の場合には、秦(しん)の商鞅(しょうおう)の変法(前350)によって廃止されたと考えられている。[小倉芳彦]

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