事典 日本の地域ブランド・名産品 「京うちわ」の解説
京うちわ[団扇・扇子]
きょううちわ
京都府に由来する製法により京都市及びその周辺地域において生産されたうちわ。地紙に多くの竹骨を持つ朝鮮団扇の流れをくむ。14世紀に西日本にもたらされ京都に伝わったという。京うちわは、宮廷で土佐派・狩野派の絵師によって描画がほどこされて御所うちわとも呼ばれていた。やがて一般庶民にも広がり、今日の京うちわができあがった。2007(平成19)年3月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5032428号。地域団体商標の権利者は、京都扇子団扇商工協同組合。
京うちわ[団扇・扇子]
きょうちわ
京都市・南丹市で製作されている。南北朝時代、朝鮮団扇が京都の貴族の別荘地であった深草に伝わったのが始まりとされる。江戸時代以降、柄が中骨と一体ではなく後から取り付けられる挿柄という構造が定着した。18世紀までに現在の技法が確立したという。1977(昭和52)年10月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報