京都の染物、京都で染められたものといった総称的な意味であるが、古来土地の産物にこういった産地の名を冠した呼称は、その土地でつけられたものではなく、これが買われたり使われたりする他の土地で、そのものの優れていることを褒めたたえていい始められることが多い。京都はいわゆる千年の古都で、みやこ(宮処)として、ひな(鄙)とは違った高い文化を伝えてきたので、京という名がつけば、京ことば、京女、京人形、京紅(べに)、京鹿子(がのこ)、京友禅(ゆうぜん)など、そこにはなにか地方では求められぬみやびた、趣味性の高さがあるものとして評価されてきたが、なかでも染織は、京都の産業を代表するものとして、最高の技術の伝統を伝えてきた。染めが台頭した近世において、とくにその名を高からしめたのは、友禅染めの発祥およびその発展で、京染めという一般呼称のなかでの筆頭といってもいいであろう。京都の地が良水に恵まれて染め色の美しいこと、染色における分業が発達していて、各工程に優秀な技術者の力が結集されたことなどが、その理由であろう。この伝統は今日もなお受け継がれており、京染めといえば友禅はもちろん、匹田(ひった)絞り、型染めなどにおいても、その仕事の洗練されたきれいさ、品のいい模様の色づかいが高く評価されている。
[山辺知行]
…白生地染に比べれば変化にとぼしく質素であるが,地方の家内工業の中から各種の創意が生まれた。 白生地染は京都を中心にして発達し,藍を主とする地方染に対して京染といった。これは平安朝以後のあらゆる染色技術のほかに,のりを用いた技術を加えて,友禅染,小袖染などの精巧な美術品を生むようになった。…
※「京染」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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