デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今村七三郎」の解説
今村七三郎(初代) いまむら-しちさぶろう
寛文8年生まれ。江戸で若衆方,若女方として活躍,宝永6年立役(たちやく)となる。正徳(しょうとく)元年以降大坂の荻野座,京都の亀屋座などに出演。俏(やつし),濡事(ぬれごと)にすぐれた。正徳4年11月23日死去。47歳。生没年には異説もある。初名は坂田半三郎。前名は高橋元次郎。俳名は狸友。
今村七三郎(2代) いまむら-しちさぶろう
享保(きょうほう)5年生まれ。はじめ大坂北野の子供芝居で活躍。寛保(かんぽう)3年京都の嵐松之丞座に実事師(じつごとし)として出演,2代七三郎を名のり,翌年から敵役(かたきやく)もつとめた。のち立役(たちやく)にもどる。宝暦12年3月29日死去。43歳。前名は三保木七三郎。俳名は狸鼓(りこ)。