付回す(読み)ツケマワス

デジタル大辞泉 「付回す」の意味・読み・例文・類語

つけ‐まわ・す〔‐まはす〕【付(け)回す】

[動サ五(四)]しつこくあとを追いまわす。「ほれた娘を―・す」
[類語]尾行追尾追跡追い回す跡を追う跡をつける追う追いかける追い詰める追いつく追い越す追い抜く追い上げる追い込む深追い急追猛追

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精選版 日本国語大辞典 「付回す」の意味・読み・例文・類語

つけ‐まわ・す‥まはす【付回】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. どこまでも跡を追って行く。しつこく跡を追い回す。
    1. [初出の実例]「間夫(まぶ)を切らるる乗り換への女郎の恨みの、夜々を重ねて附廻したる恐ろし」(出典浄瑠璃津国女夫池(1721)千畳敷)
    2. 「怪むべき風体の奴だから、其筋の係が、其奴を附廻(ツケマハ)して」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)
  3. 廻送する。
    1. [初出の実例]「もし令之旨候者、付廻可給候」(出典:醍醐寺文書‐応永二七年(1420)九月一九日・僧正持円書状)

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