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代表民主主義 だいひょうみんしゅしゅぎrepresentative democracy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

代表民主主義
だいひょうみんしゅしゅぎ
representative democracy

歴史的にみて狭義には,直接民主制に対する間接民主制としての議会制民主主義 parliamentary democracyを意味するが,現代ではそれだけでなく大統領制民主主義やソビエト制民主主義をも含めなんらかの形で代表制の原理を取入れている政治形態をさす。しかし,主として問題になるのは狭義の代表民主主義である。議会制民主主義は議会政治民主主義との融合によって生れたが,その点で近代議会政治はまだ近代民主主義の第一歩であった。市民革命後議会政治は,議院内閣制と国民代表観念とを基軸にする議会主義思想を確立することによって新たな展開を始めた。しかし実際には議会政治の運営は,「財産と教養」をもつ名望家層に握られ,労働者階級を中心とする大衆は参政権を与えられず,政治の舞台から排除されていた。やがて資本主義の発達は,市民社会の同質性を打ち破り,社会的利害や意見の対立を激化させると同時に,大衆の民主主義運動を一層高揚させ,議会政治の枠組みをゆり動かした。そのため支配層は,制限選挙制を撤廃し普通選挙制を実施することによって代表制の基礎を国民全体に拡大し,議会主義と民主主義との思想的和解をはかることとした。それは民主主義思想の制度化でもあった。こうして 19世紀後半以降,普通選挙制のもとで選出された代議員が議会を通じて間接的に総意を形成し,国の政策に国民の利害や意見を反映するという議会制民主主義が名実ともに確立されたのである。

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