伊丹廃寺(読み)いたみはいじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伊丹廃寺
いたみはいじ

兵庫県伊丹市緑ヶ丘にある、7世紀後半建立の寺院跡。1958年(昭和33)より7年間にわたる調査の結果、伽藍(がらん)配置は法隆寺式であるが講堂は東に寄り、金堂(こんどう)と中軸線をそろえていた。仏堂の基壇は塔が(せん)、金堂はと栗石(くりいし)、講堂は栗石で化粧をしている。水煙、九輪(くりん)、風鐸(ふうたく)など塔の相輪部の金具、仏などの荘厳具(しょうごんぐ)が出土した。出土遺物から平安時代後期に罹災(りさい)していることがわかる。摂津の代表的な寺院跡である。[猪熊兼勝]
『高井悌三郎著『摂津伊丹廃寺』(1966・伊丹市)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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