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塼仏 せんぶつ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塼仏
せんぶつ

仏像などを粘土で型を抜き焼成したもの。その形が 塼に似ているので 塼仏と呼んでいる。本来 塼は中国で用いられ,前漢の高祖7 (前 200) 年頃の河南省洛陽出土の彩画風俗図 塼 (ボストン美術館) ,2~3世紀頃の四川省出土の狩猟と収穫図 塼などのように建築用材 (煉瓦) であり,戦国時代頃からつくられた。

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デジタル大辞泉の解説

せん‐ぶつ【×塼仏/×甎仏】

塼(煉瓦(れんが)のこと)に仏像を浮き彫りに表したもの。中国では六朝時代から唐代にかけて盛行。日本では奈良時代橘寺岡寺のものが知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

せんぶつ【塼仏】

粘土を雌型の原型に押しあててうつしとり,乾燥させて窯で焼いた浮彫状の仏像。中国では周代にが建築に用いられ,漢代には特に発達した。塼の表面に仏像をあらわした塼仏の遺品は北魏からみられ,斉,周(北周),隋,唐の遺品は多い。製作年代の明らかなものに東魏の興和5年(543)銘観音塼仏,唐の貞観元年(627)銘三尊仏塼仏などがある。日本には7世紀後半ごろに伝わり,660年代前半創建の奈良県川原寺の裏山遺跡から,塑像断片などとともに1辺約20cmの方形三尊仏塼仏を中心とする大量の塼仏が出土している。

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世界大百科事典内の塼仏の言及

【塼】より

…特殊な塼として水波文塼とよばれる緑釉をかけた塼が,奈良県川原寺,東大寺,平城京などで発見されている。これは蓮池の波をかたどったものらしく,画像塼の一種ともいうべき仏像を型押しした塼仏,あるいは天人や鳳凰文様を型押しした文様塼などとともに,仏殿内の荘厳に用いられたのであろう。煉瓦【町田 章】。…

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