伝家の宝刀(読み)でんかのほうとう

精選版 日本国語大辞典 「伝家の宝刀」の意味・読み・例文・類語

でんか【伝家】 の 宝刀(ほうとう)

① その家に代々伝わっている名刀
日本外史(1827)九「出家宝刀十余口、更取出闘、刀皆欠折」
② (転じて) いざという大事な時以外めったに用いないもの、事柄手段などをいう。奥の手切り札
迷走(1976)〈秦恒平凍結「もし上がロックアウトという伝家宝刀を抜けるなんて思ってたら」

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デジタル大辞泉 「伝家の宝刀」の意味・読み・例文・類語

でんか‐の‐ほうとう〔‐ホウタウ〕【伝家の宝刀】

家に代々伝わる大切な刀。転じて、いよいよという場合にのみ使用するもの。切り札。「伝家の宝刀を抜く」
[補説]文化庁が発表した平成24年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「伝家の宝刀」を使う人が54.6パーセント、本来の言い方ではない「天下の宝刀」を使う人が31.7パーセントという結果が出ている。
[類語]切り札隠し球決め手奥の手ジョーカー

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ことわざを知る辞典 「伝家の宝刀」の解説

伝家の宝刀

その家に代々伝わっている家宝としての名刀。転じて、いざという大事な時以外にはめったに用いない物や手段。奥の手。切り札。

[使用例] まるで、伝家の宝刀をつきつけられた賊のようでしたわ[菊池寛貞操問答|1935]

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