伽羅木(読み)キャラボク

デジタル大辞泉 「伽羅木」の意味・読み・例文・類語

きゃら‐ぼく【×伽羅木】

イチイ科の常緑低木。幹は地上をはうように伸び、葉は線形で先がとがる。雌雄異株。春、小花をつけ、実は熟すと赤くなる。庭園などに植栽。きゃらのき。

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精選版 日本国語大辞典 「伽羅木」の意味・読み・例文・類語

きゃら‐ぼく【伽羅木】

  1. 〘 名詞 〙 イチイ科の常緑低木。鳥取県の大山(だいせん)、兵庫県の氷(ひょう)の山(せん)など、東北地方から中国地方までの日本海側気候の山地に生え、しばしば庭園などに植えられる。イチイの変種で、高さ一~二メートルにしかならず、幹が地上を横にはい、密に枝を出すもの。葉は密に互生し、イチイの葉に似ているが幅が広く、やや厚い。雌雄異株。三~四月、葉間に小さな花を開く。雄花は黄色で楕円状につき、雌花は薄黄色で葉腋(ようえき)に単生する。種子緑色で、紅熟する仮種皮に包まれている。きゃら。きゃらき。きゃらのき。
    1. [初出の実例]「伽羅木(キャラボク)床框(とこがまち)、広東沈の違棚」(出典浄瑠璃津国女夫池(1721)四)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「伽羅木」の解説

伽羅木 (キャラボク)

学名Taxus cuspidata var.unbraculifera
植物。イチイ科の常緑針葉低木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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