佐木島(読み)さぎしま

日本歴史地名大系 「佐木島」の解説

佐木島
さぎしま

[現在地名]三原市鷺浦町須波・鷺浦町向田野浦

須波西すなみにし町と高根こうね(現豊田郡瀬戸田町)の東、生口いくち(同町)の北に位置する。属島に小佐木こさぎ島・宿禰すくね島・上鷺かみさぎ島・下鷺島がある。南西にあった割石われいし島は天保五年(一八三四)の塩田築調で陸続きとなった。近世には島の北半分が須波すなみ村、南半分が向田野浦むこうたのうら村に属した。周囲約七キロ。「三原志稿」に「大鷦鷯尊の崇阿を佐木島に設け、武内の陵も宿禰島に建しによりて、鷦鷯島なりしを謬り佐木島と唱へ、宿禰島ハ其名の残りしものとそ」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「佐木島」の意味・わかりやすい解説

佐木島
さぎじま

広島県南部,芸予諸島東部の島。三原市の沖合いに位置する。北側小佐木島があり,ともに三原市に属する。兼業農家によるミカン栽培が行われている。生口島瀬戸田との間に渡船の便があり,日常生活での結びつきが深い。三原から船便がある。面積 8.76km2人口 1134 (2000) 。

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デジタル大辞泉プラス 「佐木島」の解説

佐木島

広島県三原市、三原港の南方約4キロメートルに位置する芸備群島の島。「さぎしま」と読む。面積約8.73平方キロメートル。北方一回り小さな「小佐木島(こさぎじま)」があり、2島をあわせた景観文人墨客から「双鷺洲(そうろしゅう)」と称された。古くは製塩業で栄えた。現在はミカンやチューリップなどの花卉栽培が盛ん。

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