測量船(読み)そくりょうせん

精選版 日本国語大辞典の解説

そくりょう‐せん ソクリャウ‥【測量船】

[1] 〘名〙 海図作製のために、海洋、港湾などの水深、潮流、海底あるいは海岸線の地形などを測量する船。
[2] 詩集。三好達治作。昭和五年(一九三〇)刊。散文詩、自由詩など三九編からなる。伝統的抒情性と西欧象徴詩の批評性を渾然と融合させ、新しいリリシズムを開拓したもの。作者の第一詩集で、詩壇的名声を確立。

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デジタル大辞泉の解説

そくりょう‐せん〔ソクリヤウ‐〕【測量船】

海図や水路誌の作成のため、水路測量、海流調査および海上気象観測などに従事する船。

そくりょうせん【測量船】[書名]

三好達治の第1詩集。昭和5年(1930)刊。「雪」「乳母車」「甃(いし)のうへ」など39編を収録。現代叙情詩の展開に大きな役割を果たした。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

測量船
そくりょうせん

三好達治の処女詩集。 1930年刊。『乳母車』『甃 (いし) のうへ』などの抒情詩,『雪』などの短詩,『』『街』『』などの散文詩など,多彩な形式を模索しながら,どのように伝統を継承して現代の抒情をうたうかを試みたもの。三好達治の詩的方向を定めた昭和初期の代表的詩集。

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世界大百科事典 第2版の解説

そくりょうせん【測量船】

三好達治の第1詩集。1930年刊。巻頭に〈春の岬旅のをはりの鷗どり浮きつつ遠くなりにけるかも〉という短歌形式の詩をおくが,この旅愁郷愁情緒は三好達治生涯の詩心の在りかを暗示している。自由詩形12編,散文詩形26編が混在するのは,現代抒情詩のありうべき姿を探究していたことを示すもので,《測量船》という題名自体がその意欲を端的に表していた。一方,典雅な伝統的詩情を〈甃(いし)のうへ〉〈雪〉〈乳母車〉などに結晶させ,また必ずしも幸せでなかった幼年期以来育ててきた虚無的・厭世的詩情を,おもに散文詩形の作品に盛っている。

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世界大百科事典内の測量船の言及

【作業船】より

… 押船(プッシャー)は,船首部を艀(はしけ)(バージ)の船尾にはまり込ませ,ロープなどによりバージを連結し押航するもの,引船(タグボート)は,他船を曳引する船で,いずれも低速で大きな推力を得るようコルトノズル推進を採用することが多く,操船性能に優れている。 測量船は音響測深機や船位測定装置などを搭載し,海域の深浅測量を行う。双胴船形式が多い。…

※「測量船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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