使い込む(読み)ツカイコム

デジタル大辞泉 「使い込む」の意味・読み・例文・類語

つかい‐こ・む〔つかひ‐〕【使い込む/遣い込む】

[動マ五(四)]
任されたり預かったりした金銭自分のことに使う。横領する。「公金を―・む」
予算以上の金を使う。「遊びに金を―・んで生活が苦しくなる」
道具などを、すっかりなじむほど十分に、また長く使う。「よく―・んだ万年筆
[類語](2無駄遣い浪費濫費散財空費徒費冗費不経済

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「使い込む」の意味・読み・例文・類語

つかい‐こ・むつかひ‥【使込・遣込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. 自分のものでない金銭をかってに私用で使う。まかされた金銭をひそかに消費する。
    1. [初出の実例]「親方の金をちっとばかりつかひこんだといふことだ」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端(1814))
  3. 予算以上に使ってしまう。予定以上の金銭を使う。
    1. [初出の実例]「すこしも御座候金銀は此祝言事につかひ込(コミ)」(出典:浮世草子・万の文反古(1696)二)
  4. 器具などをぐあいよくなるまで使いならす。また、人を、慣れるまで長い間使う。
    1. [初出の実例]「此我(おれ)に使ひ込(コマ)れいで、生月に来た甲斐があるか」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉六二)

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