使君(読み)シクン

デジタル大辞泉 「使君」の意味・読み・例文・類語

し‐くん【使君】

国守唐名
古く中国で、刺史敬称
中国で、天子の命を受けて国外または地方に派遣された使者の敬称。勅使

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精選版 日本国語大辞典 「使君」の意味・読み・例文・類語

し‐くん【使君】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 国守(こくしゅ)の唐名。
    1. [初出の実例]「喩曰、使君勿苦念空費精神、放逸彼鷹獲得未幾矣哉」(出典万葉集(8C後)一七・四〇一五・左注)
  3. 古く中国で、州郡長官の刺史の尊称
    1. [初出の実例]「使君南来愛風声、春日東嫁洛陽城」(出典:文華秀麗集(818)中・奉和春閨怨〈朝野鹿取〉)
    2. [その他の文献]〔蜀志‐先主〕
  4. 古く中国で、天子の命によって使者として諸方に派遣される勅使の尊称。〔後漢書‐寇恂伝〕

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普及版 字通 「使君」の読み・字形・画数・意味

【使君】しくん

漢の刺史。のち、州郡長官の尊称。〔三国志、蜀、先主伝〕是の時、曹(操)從容として先劉備)に謂ひて曰く、今天下雄、惟だ君と操とのみと。~先方(まさ)にし、匕(ひちよ)を失す(とりおとす)。

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