侏離(読み)シュリ

デジタル大辞泉 「侏離」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐り【×侏離】

古代中国で、西方の異民族の音楽のこと。
異民族の言葉を卑しめていう語。また、音声が聞こえるだけで、その意味が全く通じないこと。
俗言は―の声多く」〈逍遥小説神髄

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精選版 日本国語大辞典 「侏離」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐り【侏離・侏儷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 古代中国で、西方の異民族の音楽の称。〔周礼注‐春官・鞮氏〕
  3. ( 形動 ) 野蛮人話し声、または解しがたい外国語を卑しめていう語。また、音声が聞こえるだけでその意味の通じないさま。
    1. [初出の実例]「唯以其言語侏離」(出典解体新書(1774)凡例)
    2. 「侏離(シュリ)はなはだしき俚語たりとも」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐南蛮伝〕

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普及版 字通 「侏離」の読み・字形・画数・意味

【侏離】しゆり

西戎の楽。また、異族の理解しがたい語をいう。〔後漢書、南蛮伝〕(槃(ばんこ)の子女)衣裳班(はんらん)(はでやか)、語言侏離、好んで山壑(さんがく)に入り、曠を樂しまず。

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