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依水園 イスイエン

デジタル大辞泉の解説

いすい‐えん〔‐ヱン〕【依水園】

奈良県奈良市にある日本庭園。面積約9200平方メートル。国の名勝に指定。園内には寧楽美術館がある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

依水園

1670年代、奈良晒(ざらし)の商人だった清須美道清(きよすみどうせい)がかやぶき屋根の別邸(三秀亭)を建て、庭園をつくったのが始まり。明治時代には豪商の関家、昭和になって海運業の中村家と持ち主がかわり、今は公益財団法人が管理する。古美術品を所蔵する「寧楽(ねいらく)美術館」が敷地内にある。三秀亭では食事を楽しむことができる。

(2015-05-29 朝日新聞 朝刊 奈良1・1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

依水園
いすいえん

奈良市水門町にあり、明治時代に作成された池泉(ちせん)回遊式借景庭園。現在は寧楽(ねいらく)美術館が管理している。この地は東大寺西南院址(し)にあたり、明治30年(1897)ごろから、ここに居住していた関藤次郎によって作庭された。施工者は京都の庭師林源兵衛である。大池泉回遊の形式をとるが、これは、明治から大正にかけて流行した形式である。全面積は2800余坪(約9240平方メートル)あり、書院の水心亭に対する庭園である。池泉は水字形で、中島があり、これに石臼(いしうす)を利用した沢渡(さわた)りを用い、中島には天平(てんぴょう)時代の大礎石を景にしている。上部から流れを導き、南部に滝を落とし、東部に田園風景があり、中間の築山(つきやま)は遠く若草山に続くよう意匠されている。また借景としては東大寺三門もある。[重森完途]

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