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便無し ビナシ

デジタル大辞泉の解説

び‐な・し【便無し】

[形ク]びんなし」の撥音の無表記。
「心寄せきこゆべき人となむ思う給ふるを、もし―・くやおぼしめさるべき」〈・早蕨〉

びん‐な・し【便無し】

[形ク]
都合が悪い。ぐあいが悪い。びなし。
「―・き事など侍りとも」〈・八四〉
似合わしくない。びなし。
「簀子(すのこ)などは―・う侍りなむ」〈末摘花
いたわしい。ふびんである。びなし。
「いと―・ければ、許しやりぬ」〈風俗文選・落柿舎記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

びんなし【便無し】

( 形ク )
折が悪い。都合が悪い。具合が悪い。 「人目多くて-・ければ/源氏 夢浮橋
似つかわしくない。ふさわしくない。あるべきでない。けしからぬ。 「細殿に-・き人なむ、暁にかささして出でける/枕草子 238
気の毒だ。 「語るも-・き子故の闇/歌舞伎・水天宮」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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