風俗文選(読み)ふうぞくもんぜん

百科事典マイペディアの解説

風俗文選【ふうぞくもんぜん】

江戸中期の俳文集。森川許六(きょりく)編。10巻。1706年刊。このときの題名は《本朝文選》。芭蕉の〈柴門(さいもん)の辞〉〈幻住庵記〉などをはじめ,其角嵐雪丈草去来,許六ら蕉門俳人の俳文を集め,作者列伝をそえたもの。のち支考の批判,路通の抗議によって《風俗文選》と改題,内容も一部改めた。
→関連項目俳文

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世界大百科事典 第2版の解説

ふうぞくもんぜん【風俗文選】

江戸中期の俳文撰集。10巻9冊。5冊本もある。芭蕉の遺志を継ぐ最初の俳文集で,蕉門の許六(きよりく)編。1706年(宝永3)9月に京の井筒屋庄兵衛から《本朝文選》と題して刊行。巻頭に李由序・去来序・支考序・許六序・作者列伝・目録があり,本文の最後に汶村後序,巻末に許六門人孟遠らの跋がある。本文は蕉門俳人28名の作品約120編を,《古文真宝後集》などに倣い,辞・賦・譜・説・解・記・紀行・序・箴・銘・誄・歌・文・伝・碑・弁・表・論・頌・讃賛・書に分類して収める。

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大辞林 第三版の解説

ふうぞくもんぜん【風俗文選】

俳文集。一〇巻五冊。森川許六きよろく編。1706年刊。芭蕉および蕉門俳人二八人の俳文約一二〇編を、「古文真宝後集」に倣って辞・賦・紀行などの二一類に分けて収める。蕉門初の俳文集。初めの書名「本朝文選」をのち「風俗文選」と改めた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ふうぞくもんぜん【風俗文選】

江戸中期の俳文集。一〇巻五冊。森川許六編。宝永四年(一七〇七)刊。芭蕉・素堂・其角ら蕉門俳人二九人の文章一一六編を収録。芭蕉が確立した俳文の格式にかなうものを、「古文真宝後集」の分類にならって二一の文体に分けて集め、目次・作者列伝を付す。最初「本朝文選」と題して宝永三年に刊行されたが、支考の勧告と路通の抗議によって、路通の「返店文」を削除し、「風俗文選」と改題、再版された。

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