保春院(読み)ほしゆんいん

日本歴史地名大系 「保春院」の解説

保春院
ほしゆんいん

[現在地名]仙台市保春院前丁

臨済宗妙心寺派。少林山と号し、本尊は正観音。寛永一二年(一六三五)藩祖政宗が生母保春院殿の十三回忌にあたりその菩提のためこの寺を建立し、北山の覚範きたやまのかくはん寺三世清岳を開山とした。延宝三年(一六七五)祠堂が落成し、寺領七〇石で一門格に列せられた(「封内風土記」など)。政宗の母保春院は最上義守の娘で、政宗を除き、政宗の弟小二郎を立てようとしたが失敗、出羽に去った。しかし元和八年(一六二二)最上氏が領地没収となったため政宗が仙台に迎え入れた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「保春院」の解説

保春院 ほしゅんいん

1548-1623 織豊-江戸時代前期,伊達政宗の母。
天文(てんぶん)17年生まれ。伊達輝宗の妻。山形城主最上(もがみ)義守の娘。永禄(えいろく)7年結婚し,2男2女を生む。天正(てんしょう)13年(1585)輝宗の死去後落飾。伊達,最上の争いが生じ,一時山形の兄義光(よしあき)をたよる。最上家の改易(かいえき)後は仙台にもどった。お東様,最上御前とよばれた。元和(げんな)9年7月12日死去。76歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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