備中石(読み)びっちゅうせき(その他表記)bicchulite

最新 地学事典 「備中石」の解説

びっちゅうせき
備中石

bicchulite

化学組成Ca2 Al2SiOOH2鉱物加水ゲーレナイトとも。釜石石多形の鉱物。立方晶系,空間群,格子定数a0.8829nm,単位格子中4分子含む。ゲーレナイトの後退変質物。ごく細粒で,ベスブ石・含水灰ばんざくろ石との混合物として産出比重2.75(合成物)。薄片中無色。屈折率1.625。岡山県布賀および北アイルランドCarnealのスカルンから発見,産地にちなみ命名参考文献逸見千代子ほか(1973) Min. J., Vol.7

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「備中石」の意味・わかりやすい解説

備中石
びっちゅうせき
bicchulite

微粒ないし粉末状の鉱物の集合で、高温でできたケイ酸分にやや乏しいスカルン中に、灰礬(かいばん)ざくろ石、ベスブ石、ゲーレン石、珪灰(けいかい)石などと産する。石英大部分沸石とは共存しない。最初、岡山県川上郡備中町(現、高梁(たかはし)市備中町)布賀(ふか)のスカルン中より発見されたのでこの名がある。その後各地のスカルン中より発見されている。

松原 聰]


備中石(データノート)
びっちゅうせきでーたのーと

備中石
 英名    bicchulite
 化学式   Ca2Al2SiO6(OH)2
 少量成分  ―
 結晶系   等軸
 硬度    測定不可
 比重    ~2.8
 色     無~白
 光沢    ガラス~土状
 条痕    白
 劈開    なし
       (「劈開」の項目を参照)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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