備中石(読み)びっちゅうせき(その他表記)bicchulite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「備中石」の意味・わかりやすい解説

備中石
びっちゅうせき
bicchulite

微粒ないし粉末状の鉱物の集合で、高温でできたケイ酸分にやや乏しいスカルン中に、灰礬(かいばん)ざくろ石ベスブ石、ゲーレン石、珪灰(けいかい)石などと産する。石英大部分沸石とは共存しない。最初、岡山県川上郡備中町(現、高梁(たかはし)市備中町)布賀(ふか)のスカルン中より発見されたのでこの名がある。その後各地のスカルン中より発見されている。

松原 聰]


備中石(データノート)
びっちゅうせきでーたのーと

備中石
 英名    bicchulite
 化学式   Ca2Al2SiO6(OH)2
 少量成分  ―
 結晶系   等軸
 硬度    測定不可
 比重    ~2.8
 色     無~白
 光沢    ガラス~土状
 条痕    白
 劈開    なし
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む