優婆提舎(読み)うばだいしゃ

精選版 日本国語大辞典 「優婆提舎」の意味・読み・例文・類語

うばだいしゃ【優婆提舎・優波提舎】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] upadeśa 「論義法義」の音訳 ) 仏語仏典を内容形式から分類した十二部経一類教説を解説し、論議し、また注釈した文献
    1. [初出の実例]「此阿毘達磨、十方薄伽梵、一路涅槃門、是可見也、又十二分教中所謂優波提舎亦同其義」(出典出定後語(1745)上)
    2. [その他の文献]〔大乗義章‐一〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「優婆提舎」の意味・わかりやすい解説

優婆提舎
うばだいしゃ

サンスクリット語 upadeśaの音写。仏教用語。指示教訓教課などの意。また,仏典を叙述の形式または内容から 12に分類したもの (十二部経 ) の一つで,教説を仏自身あるいは弟子たちが解説した部分をいう。後世も,経典に対する注釈書の標題にこの語が用いられた。

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