デジタル大辞泉 「入れ込み」の意味・読み・例文・類語 いれ‐こみ【入れ込み/入れ▽籠み】 《「いれごみ」とも》1 多くの人を区別なくひと所に入れること。また、その場所。「けちな鰻屋の―の二階で」〈里見弴・善心悪心〉2 混浴。3 劇場で、開場から開幕までの時間。転じて、上方の寄席で、最初に高座に出る芸人。前座。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「入れ込み」の意味・読み・例文・類語 いれ‐こみ【入込・入籠】 〘 名詞 〙 ( 「いれごみ」とも )① 入れこめること。多くの人を性別、身分などの別なくひと所に入れること。また、その場所。いれこめ。いりごみ。[初出の実例]「湯屋の衣服を脱ぐ戸棚に等しくあかの他人を入(イ)れ込(ゴ)みにて」(出典:団団珍聞‐五五七号(1886))② 男女の混浴。いりごみ。[初出の実例]「『互ひに白い肌と肌』『お見せ申すも恥しい』『はて入込(イレゴ)みは、斯うしたものぢゃ』」(出典:歌舞伎・黄門記童幼講釈(1877)四幕)③ 上方の遊里で、金を出して素人の女を抱え、芸娼妓としての準備教育を施すことをいう。また、その期間中の女。しこみ。[初出の実例]「ひげそりへ、二(ふ)た入れ込みした事が有わいな」(出典:洒落本・短華蘂葉(1786))④ 開場から開幕までの時間。転じて、寄席で、最初に高座に出る芸人。前座。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例