全国高等学校総合文化祭(読み)ゼンコクコウトウガッコウソウゴウブンカサイ

デジタル大辞泉 「全国高等学校総合文化祭」の意味・読み・例文・類語

ぜんこく‐こうとうがっこうそうごうぶんかさい〔‐カウトウガクカウソウガフブンクワサイ〕【全国高等学校総合文化祭】

文化庁・全国高等学校文化連盟と開催県などにより毎年行われる、高校生のための文化の祭典演劇器楽演奏美術将棋新聞などの部門があり、「文化部のインターハイ」ともよばれる。全高総文総文祭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「全国高等学校総合文化祭」の意味・わかりやすい解説

全国高等学校総合文化祭
ぜんこくこうとうがっこうそうごうぶんかさい

全国から都道府県代表の高校生が集まり、芸術文化活動を披露する大会。略称は全国総文祭。全高総文や総文祭ともいう。生徒に芸術文化活動の発表の場を提供し、相互交流や親睦(しんぼく)を深めることを目的とする。全国高等学校総合体育大会(通称インターハイ)に対し、「文化部のインターハイ」とよばれる。文化庁や公益社団法人全国高等学校文化連盟などが共催し、毎年7月下旬から8月上旬の5日間にわたって、都道府県持ち回りで開催される。第1回大会は1977年(昭和52)に千葉県で開催された。2015年(平成27)の第39回大会は滋賀県で開かれ、およそ2万人の高校生が参加し、観覧者数は8万8000人ほどであった。文化祭は開会式やマーチングバンドによるパレードに続き、部門ごとの会場に分かれて行われる。開催部門は演劇、合唱吹奏楽、器楽・管弦楽日本音楽、吟詠剣詩舞、郷土芸能、マーチングバンド・バトントワリング、美術・工芸書道、写真、放送、囲碁、将棋、弁論小倉百人一首かるた、新聞、文芸、自然科学の規定19部門と、開催地ごとに設定される協賛部門から構成される。また、毎回海外の3か国から高校生の団体を招き、国際交流が図られる。

 1989年(平成1)からは演劇、日本音楽、郷土芸能部門の優秀校が、後日、公募に応じた一般客に対して、東京の国立劇場で演奏・演技を披露している。

[編集部 2016年6月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android