八浜 徳三郎(読み)ハチハマ トクサブロウ

20世紀日本人名事典 「八浜 徳三郎」の解説

八浜 徳三郎
ハチハマ トクサブロウ

明治〜昭和期の社会事業家,牧師



生年
明治4年5月21日(1871年)

没年
昭和26(1951)年10月22日

出生地
岡山県

学歴〔年〕
同志社神学校別課〔明治29年〕卒

経歴
小学校を中退して丁稚奉公、養蚕伝習業などを経て、明治25年笠岡教会で受洗。29年岡山県津山で伝道従事。31年上京郷里の先輩で教誨師留岡幸助の「基督教新聞」編集を手伝う。36年京都洛陽教会仮牧師となり、38年按手礼を受けた。42年神戸活田教会牧師となり救済事業も始めたが、44年留岡を頼って上京、同年内務省の「細民調査」に従事。45年大阪職業紹介所の設立で主事。職業紹介法成立の大正10年所長となり、労働市場の開拓、対等な労使関係、労働権の尊重などを説いた。著書に「下層社会研究」(昭20年)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報