八荒(読み)ハッコウ

デジタル大辞泉 「八荒」の意味・読み・例文・類語

はっ‐こう〔‐クワウ〕【八荒】

国の八方の果て。国の隅々。八極
恩沢―にあふれ」〈奥の細道
[類語]諸国列国各国万国両国列強世界万邦・国際社会・内外中外四海しかい宇内うだい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「八荒」の意味・読み・例文・類語

はっ‐こう ‥クヮウ【八荒】

〘名〙 (「荒」は国の果ての意) 国の八方の遠い果て。地上のありとあらゆる方面。国のすみずみ。天下全世界。八極。八紘(はっこう)
古事記(712)上「天統を得て八荒(はっくゎう)を包みたまひき」
太平記(14C後)一「義時彌(いよいよ)八荒(ハックヮウ)を掌(たなごころ)に握る」 〔史記‐秦始皇本紀〕

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普及版 字通 「八荒」の読み・字形・画数・意味

【八荒】はつこう(くわう)

八極。世界。〔史記、秦始皇紀〕秦の孝、~天下を席し、宇擧し、四括(のうくわつ)するの(へいどん)するの心り。

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