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凱旋門賞 がいせんもんしょうPrix de l' Arc de Triomphe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

凱旋門賞
がいせんもんしょう
Prix de l' Arc de Triomphe

毎年 10月上旬ロンシャン競馬場で行なわれるフランス最大の競馬で,高額賞金で知られる。出走馬は3歳以上のサラブレッド。距離 2400m,負担重量牡馬3歳 55.5kg,4歳以上 60kg,牝馬各 1.5kg減。第1次世界大戦後の 1920年,ヨーロッパ大陸の平和到来を祝して創設され,特に第2次大戦後には海外からの一流馬の挑戦も多くなり,本競走の重要度と知名度は飛躍的に上昇した。

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知恵蔵の解説

凱旋門賞

フランスのロンシャン競馬場(パリ郊外のブローニュの森にある)で毎年10月の第1日曜日に開催されるレース。イギリスの「ダービーステークス」と並ぶ国際的競走馬スポーツの催しである。第一次世界大戦後の1920年に創設されたもので、レース名はフランス・パリの凱旋門に由来する。距離は芝2400メートルと長く、スピード・スタミナを必要とする。繁殖馬選定の競走ということで、出走できるのは3歳以上の牡馬(ぼば)・牝馬(ひんば)とされ、せん馬には出走資格がない。
日本でも人気が高く、2006年に武豊騎手がディープインパクトに騎乗し参戦(3位入線・失格)したことで、一般にも知られるようになった。日本で活躍した競走馬が出走し話題になることも多いが、逆に国内最高賞金のジャパンカップが凱旋門賞の約7週間後に行われることから、凱旋門賞出走馬がしばしば招待されている。
12年、日本の競走馬オルフェーブル(騎手・C.スミヨン)が出走することで凱旋門賞の話題が沸騰し、ディープインパクトのNHK全国生中継以来、久々に日本の地上波での生中継となった(フジテレビ『Mr.サンデー』内放映、関西テレビとの共同制作)。
12年10月7日現地時間午後4時25分(日本時間午後11時25分)に出走した第91回凱旋門賞、注目のオルフェーブルは、残り300メートルで先頭に立ち独走を見せたものの、ゴール直前にソレミア(O.ペリエ騎手騎乗)に差され、1999年に出走したエルコンドルパサー、2010年に出走したナカヤマフェスタ(ともに騎手は蛯名正義)と同位の2位に終わった。
ちなみにディープインパクトの調教師・池江泰郎と、オルフェーブルの調教師・池江泰寿は父子である。

(菘(すずな)あつこ  フリーランス・ライター / 2012年)

凱旋門賞

世界最高峰の競馬レースの一つで、毎年10月第1日曜日に、ヨーロッパの競馬主要国であるフランスで開催される。距離はダービーと同じく中長距離とされる芝2400メートルで、スピードだけでなく、スタミナも要求される。出走できるのは3歳以上の牡馬(ぼば)・牝馬(ひんば)で、せん馬(去勢された牡馬)には出走資格がない。負担重量は、3歳牡馬で56キログラム、4歳以上である古馬の牡馬は59.5キログラムで、牝馬ではそれぞれ1.5キログラム減と定められている。3歳馬と古馬で3.5キログラムと大きな差があることから、3歳馬に有利なレースといわれている。
フランスでは1863年に創設された3歳馬の国際競走「パリ大賞」の成功があり、古馬(4歳以上の馬)も含めた世界トップクラスの国際レースを目指して1920年に凱旋門賞が創設され、パリのロンシャン競馬場で行われている。
第2次大戦以降、賞金の高額化に伴って各国の有力馬が集うようになり、55年及び56年優勝のリボー、65年優勝のシーバード、71年優勝のミルリーフなど、歴代の名馬も出走している。
日本馬としては、69年にスピードシンボリが初参戦したが着外に敗れた。以降、日本から延べ20回挑戦しているが勝利はなく、99年エルコンドルパサー、2010年ナカヤマフェスタ、12年及び13年オルフェーブルがそれぞれ2着に入ったのが最高である。凱旋門賞を制覇することは、日本競馬界の悲願となっている。
16年はロンシャン競馬場のスタンド改築工事のため、史上初めてパリ郊外のシャンティイ競馬場で開催された。総賞金は500万ユーロ(約5億7000万円)、1着賞金は285万7000ユーロ(約3億2500万円)。同年のダービー馬マカヒキが挑戦したが、14着と敗れた。10年前に凱旋門賞に出走し、3位で入線したものの禁止薬物が検出されて失格となった父ディープインパクトの雪辱を果たすことはできなかった。
16年の凱旋門賞は、法改正により日本中央競馬会(JRA)が海外レースの馬券を発売できるようになった最初のレースとなり、約42億円の売上があった。近年、日本の競走馬が積極的に海外遠征するようになったことから、国内のレースの「空洞化」が指摘されている。海外競馬の馬券発売は、ファンサービスだけでなく、スター馬の流出による馬券売り上げ減を埋め合わせる目的もあるとされる。

(葛西奈津子 フリーランスライター/2016年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

凱旋門賞

1920年に始まった国際レース。毎年10月の第1日曜日にパリ・ロンシャン競馬場の芝2400メートルのコースで開催される。賞金総額は400万ユーロ(約5億3千万円)、優勝賞金は約228万ユーロ(約3億円)。日本馬は昨年までに13頭が挑んだが、99年のエルコンドルパサーと2010年のナカヤマフェスタ、昨年のオルフェーヴルの2着が最高で、優勝はない。

(2013-10-04 朝日新聞 夕刊 1社会)

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デジタル大辞泉の解説

がいせんもん‐しょう〔‐シヤウ〕【×凱旋門賞】

フランスのロンシャン競馬場で毎年10月に行われる、競馬の重賞レースの一。芝2400メートル。1920年創設。

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デジタル大辞泉プラスの解説

凱旋門賞

フランス・ロンシャン競馬場で開催される競馬の競走。世界最高峰のレースのひとつに位置づけられ、世界各地から多くの競走馬が参戦する。フランス語での表記は《Prix de l'Arc de Triomphe》。

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