出格(読み)しゅっかく

精選版 日本国語大辞典 「出格」の意味・読み・例文・類語

しゅっ‐かく【出格】

〘名〙
① (形動) 格式にはずれていること。通例の状況や方法・規則などとはだいぶ異なること。また、そのさま。別格
※寛永十四年刊本無門関抄(1637)下「大潙の主を選んと云て、首座典座と同く請して、人天衆の前で下語せしめて出格の者を遣んと也」
公議所日誌‐一八下・明治二年(1869)六月「従前の如く、出格の御大礼ある毎に」 〔張籍‐酬秘書王丞見寄詩〕
② 中国で、応制の文字などをしるすのに、敬意を表して、定まった行よりも頭を上げて書くこと。〔通雅‐器用・書札〕

しゅっ‐きゃく【出格】

〘名〙
令制もとで、律令不足部分を補い、または改正するための臨時法令である格(きゃく)を発布すること。
三代格‐二・貞観一〇年(868)一〇月四日「而出格之後未遵行

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デジタル大辞泉 「出格」の意味・読み・例文・類語

しゅっ‐かく【出格】

格式からはみだすこと。破格。
「―の御引き立てをこうむり」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書

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普及版 字通 「出格」の読み・字形・画数・意味

【出格】しゆつかく

別格。

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