日本歴史地名大系 「出石寺」の解説
出石寺
しゆつせきじ
喜多郡と
寺の由緒を記した慶長四年(一五九九)の「日本高麗戦記」(五代住職快慶著)によると、養老二年(七一八)一猟師が山中から湧出した千手観音と石像を祀ったのが寺の始めで、大同二年(八〇七)空海が護摩を修し、当時の山号雲峰山を金山に改めたと伝えられている。「続日本後紀」によれば、空海が四国で修行したのは阿波国の大滝之岳と土佐国の室戸岬であるが、「聾瞽指帰」には「或登金巌而或跨石峰」とあって金巌に加禰乃太気、石峰に伊志都知能太気と訓じてあるので、金巌は金山出石寺をさすものと解され、空海は金山出石寺と
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報