出雲阿国(読み)いずものおくに

精選版 日本国語大辞典 「出雲阿国」の意味・読み・例文・類語

いずも‐の‐おくに いづも‥【出雲阿国】

歌舞伎創始者とされる女性生涯については不明な点が多い。出雲大社巫女(みこ)と称し、慶長八年(一六〇三京都北野神社で歌舞伎踊りを始めた。

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デジタル大辞泉 「出雲阿国」の意味・読み・例文・類語

いずも‐の‐おくに〔いづも‐〕【出雲阿国】

阿国歌舞伎の創始者。出雲大社巫女みこ出身で、慶長(1596~1615)ころ京に上り歌舞伎踊りを始めたという。歌舞伎の祖とされる。生没年未詳。
[補説]書名別項。→出雲の阿国

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「出雲阿国」の解説

出雲阿国 いずもの-おくに

?-? 織豊-江戸時代前期の芸能者。
歌舞伎の創始者とされる女性。出雲大社の巫女(みこ)を称したが,出自には諸説がある。芸能団を組織して諸国をめぐる。慶長8年(1603)から女性が男装して簡単な筋にそってうたいおどるかぶき踊り(阿国歌舞伎)を演じる。京都北野神社,四条河原などで興行して人気を得,女歌舞伎発展のもととなった。

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旺文社日本史事典 三訂版 「出雲阿国」の解説

出雲阿国
いずものおくに

生没年不詳
安土桃山〜江戸時代初期,阿国歌舞伎の創始者
出雲大社の巫女 (みこ) というが,伝記に不明の点が多い。大社修理勧進のため念仏踊ややこ踊を興行。歌舞伎踊りを始め,京都・桑名・江戸城内で公演。以後多くの追随者が現れ,女歌舞伎が形成されていった。

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