不特定多数の購買者に販売され、所有権を譲渡される住宅。建物なしで宅地だけの場合が宅地分譲である。明治時代末ごろから電鉄会社が沿線の人口誘致のために住宅地を開発し、土地、住宅を販売したことに源があり、比較的大規模な住宅地でまとまった戸数が供給されることが多く、販売方式として市中銀行との提携融資による割賦方式をとることが多い。供給者は不動産業者、電鉄会社、建設会社、プレハブメーカー、商社やその関連企業など多様である。かつては公的機関が供給することもあった。
分譲住宅の建物形式としては、土地付きの独立住宅(建売分譲住宅ともよばれる)、隣戸と壁を共有する連続建住宅、区分所有法により住戸部分は専有し、土地と建物の構造部分や共用部分を共有する中高層の共同住宅(分譲マンション)などがある。また、一般的ではないが、建物だけを所有し、土地は借地や地上権をもつ形態の分譲住宅もある。
[多治見左近]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...